何者 朝井リョウ あらすじネタバレと感想や過去の文庫は?
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第148回芥川賞、直木賞が16日に決まりました。
芥川賞に黒田夏子さんの「abさんご」、
直木賞に朝井リョウさんの『何者』と安部龍太郎さんの『等伯』。
おめでとうございます!朝井 リョウさんは、
ずーっと気になりながら読み損ね、
昨年末、やっと初めて読みました。
・・・と思っていたら直木賞。
23歳ですって。平成生まれの直木賞作家かあ。
かたや、芥川賞の黒田夏子さんは史上ベスト齢だって。
年齢よりも、その人ってことなのかな。
そういう時代なのね。
朝井さんの
少女は卒業しないを読んだ感想↓
細い左手の薬指に走る、春の光の持ち主を私は好きになった。
その気持ちと一緒に、今日あなたに恋を返却します。
「好きでした」
「別れよ」
「ありがとう」
「ごめんね」
高校の頃の思い出をきれいにまとめてみよう。
そしたらきっと、この本みたいになるから。
涙が溢れてくる、この本みたいに。
過去文庫になったのは↓
『桐島、部活やめるってよ』
です。
映画化もあったみたいですね!
それにしても若いのにとても謙虚でたくさんの小説を書いていらっしゃる
人で朝井さん素晴らしいですねー♪
若干、何者のネタバレをすると、
就活小説ですよ。
作者自身が去年まで大学生で就職活動も行なってて
今の若者を取り巻く世界の描写がとてもリアルで凄いです。
この人はやっぱりただならぬ才能をお持ちですよね!
大学生は三年生の後半から突如、
就活の流れに放り込まれる。
何のために働くのか?
将来の目標は?
生き様の意味は?
そんな哲学的な指針など考えた事がなくても、
とりあえず社会人になるために手当り次第、
適当な会社の入社試験にトライする。
大勢の中でもがいている自分に疑問を持っても、
流れの中で立ち止まる事はできない。
この小説のヒーローは、陸地を探し出せないまま
海を漂う漂流者のようだ。
目標がないから、何処に向かって漕ぎ出せばよいか分からない。
若者は漂流し続ける。
多分、社会人になっても。
それは自分についても言えることかもしれない。
齢を重ねて当てずっぽうな目標に向かって漕ぎ出しているが、
その先に陸地はあるのかどうか?
って事で就活者は合格通知もらってからの拝読が良さげですねw
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